熊本市PTA裁判続報

熊本市PTA裁判続報

被告PTAは、簡易裁判所の移送決定(簡易裁判所から地方裁判所へ移送)に対し、被告は地方裁判所に対し、即時抗告を申し立てた。

以下概略です。(読みやすいように修正、読替え等を行っておりま す。)

抗告の趣旨
「移送決定を取り消す」と裁判を求める。

PTAの主張である、抗告の理由 (概 略)
・被告はPTAが入脱会自由な任意団体であることを認めている。
裁判所はこの点について判断する必要がない。

・争点は原告が入会したと評価すべきかどうかの事実認定の問題であるから、その判断に先例としての意義はあまりない。

・「本件の訴訟係属が報道されている」事実は裁判所が何を根拠に認定したのか不明であって理由とならない。
「原告が入会したのか」否かについての判断に報道機関ひいては社会の関心を集めるとは到底思われず、移送してまで地方裁判所での審理をしなければならないほどの重要性は認められない。
したがって、裁量移送には理由がない。

・被告代表者は多忙であり、法廷への出頭は不可能である。
本件が移送決定されると、弁護士代理人への訴訟委任を強いられることとなる。
代理人を強制されない我が国の民事訴訟制度下で、簡易裁判所での審理が十分可能な事件を地方裁判所に裁量で移送し、事実上代理人を強制する結果を招くことは許されないというべきである。

地方裁判所の判断

裁判長裁判官 1名
裁判官    2名
平成26年10月30日、合計3名の裁判官による審理が行なわれ以下の決定の判断がなされました。

決定
本件抗告を棄却する。

・訴訟が簡易裁判所の管轄に属する場合であっても・・・事案の内容に照らして地方裁判所における審理及び裁判が相当と判断したときは、訴訟の全部又は一部をその所在地を管轄する地方裁判所に移送できるとしたものであり、その相当性の判断は、簡易裁判所の合理的な裁量にゆだねられている・・・
これを本件についてみると、PTAへの入会の効力という基本事件の争点に対する判断が当事者や関係者に与える影響や、訴訟係属が報道されていること等を考慮して、地方裁判所での審理を行うことが相当であると判断したものであって、・・・その判断に裁量の逸脱、濫用と認められる特段の事情があるものとは認められず、簡易裁判所の決定の判断が違法であるということはできない。

・争点はPTAに入会したと評価すべきか否か・・・・意義はあまりないとの主張に対しては、地方裁判所で慎重に審理すべきである旨の簡易裁判所の決定の判断に直ちに裁量の逸脱、濫用があるということはできない。

・PTA代表者が多忙である旨の主張に対しては、
これらの事情をもって移送決定の相当性を否定する理由にはならないものと解される。

今後の予定
被告PTAはこの地方裁判所の決定に特段の事情があり、不服があるのであれば、高等裁判所に対し抗告をする権利があると考えられます。
抗告を行える期間は決定から1週 間~2週間と考えられます。

被告PTAが抗告を行わなければ移送が確定し、地方裁判所の期日が決定されます。
抗告が行われた場合は、その判断が出た後に期日が決定されることになります。

お詫び
読者の方々の中には様々なご意見があるかと存じます。
不快な思いをされた方々には深くお詫び申し上げます。

PTA強制加入をストップする会 理事長 堀川淳一

2014年11月16日

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